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アジア太平洋経済協力(APEC)の第31回非公式首脳会議と、第19回主要20ヶ国・地域(G20)サミットがまもなくペルーとブラジルで相次いで開幕する。APECはアジア太平洋地域で最もレベルが高く、最も広範かつ最も影響力のある経済協力枠組みであり、G20は国際経済協力の主要なフォーラムだ。百年間なかった大きな変化が加速し、世界的課題が日増しに厳しさを増す中、国際社会は両首脳会議に対し、コンセンサスを形成し、協力を促進し、混迷する世界により多くの信頼と希望をもたらすことを期待している。(文:鄭宗文<国際問題ウォッチャー>。人民日報掲載)
■アジア太平洋地域協力の針路修正
近年、特定の国々が冷戦色を帯びた「インド太平洋戦略」を推進し、アジア太平洋地域で「デカップリング」や排他的な「小集団」作りを行い、アジア太平洋協力に暗い影を落としている。今回のAPEC非公式首脳会議のテーマは「エンパワーメント、包摂、成長」であり、これは歴史の大勢に沿ったものだ。我々は、各国が開放拡大によって貿易と投資の自由化及び円滑化を促進し、技術革新によって経済発展に活力を吹き込み、グリーン発展によって持続可能な発展を推進し、アジア太平洋協力の次の「黄金の30年」の良いスタートを切り、開かれた、活力ある、強靭で平和なアジア太平洋共同体の構築を後押しすることを期待している。
■グローバル・ガバナンス改革のコンセンサス形成
現在、経済のグローバル化は逆風に遭い、一国主義や保護主義が顕著に台頭している。世界経済の直面する課題は過去のどの時期にも増して困難であり、国際社会はガバナンスの変革を過去のどの時期にも増して強く望んでいる。今年のG20サミットのテーマは「公正な世界と持続可能な地球の構築」で、グローバル・ガバナンス機構の改革を主要議題としており、これは時代の潮流に沿ったものだ。我々は、G20が引き続きパートナー精神を発揚し、多国間主義を立て直し、国連改革の支持者、グローバル経済・金融ガバナンス改革の推進者、グローバル貿易ガバナンス改革の促進者、グローバル発展分野の改革の実践者として、グローバル・ガバナンス体制の変革がより包摂的で公正かつ合理的な方向へと向かうよう後押しすることを期待している。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年11月13日